Wards Worse@不定域イデアル研究所

数学&物理学の専門書のレビュー

ルベーグ積分入門(新装版) (数学選書)

ルベーグ積分入門(新装版) (数学選書)

 『解析概論』のルベーグ積分の章より濃い内容です。
「加法族」だとか「測度」だとか、新しい用語が並びますが、主な具体例は『解析概論』の微積分であって、その一般化だと思えば、イメージが湧くと思います。
「無限次元ベクトル空間」は、基底が可算個並んだ上の”波”をイメージすると、量子力学の『波動関数』へ類推できるでしょうか……「一様ノルム」と「有界収束定理」と連想します。